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[EDIUS 11] AI音声解析結果をテロップやキャプションデータに活用する


ここでは、EDIUS 11のボーナスコンテンツ「Acoustica」を使用して、オーディオの音声解析データを元に、EDIUSのマーカーコメントやキャプションデータに活用する方法、また、「VisTitle Express for EDIUS」を使用して、キャプションデータからテロップ作成を行うワークフローをご紹介します。

・AI解析・オーディオ編集ソフト「Acoustica」を使用した音声解析データの作成
・音声解析データを活用した「SubRipファイル(*.srt)」と「EDIUSマーカーリスト(v4)(*.xml)」の作成
・キャプションデータ(*.srt)の編集
・キャプションデータを活用したテロップデータの作成と「VisTitle Express for EDIUS」での編集

AI解析・オーディオ編集ソフト「Acoustica」を使用した音声解析データの作成

 

事前準備として、EDIUSとAcoustica間で音声解析をシームレスに行うために、該当ファイルを開くアプリケーションをAcousticaに設定します。

Windowsのエクスプローラーで該当ファイルを右クリックし、「プログラムから開く」→「別のプログラムを選択」

そして、[常にこのアプリを使って.xxx ファイルを開く] にチェックし、Acousticaを選択して、[OK]ボタンを押します。

EDIUS 11のタイムライン上のクリップ、または、ビン上のクリップを右クリックし、[ファイルを開く] を選ぶ。


Notes
Acousticaで直接扱うことのできないビデオフォーマット(MXFなど)の場合は、別途作成するオーディオファイル(Wave64)を介して、Acousticaと連携を取ります。そのワークフローを説明するビデオ(日本語字幕付き)を用意していますのでこちらをご覧ください。


※画面上は"Premium Edition"となっていますが、EDIUS 11のボーナスコンテンツは"Standard Edition"です。なお、本ワークフローにおいての違いはありません。

これで選択したクリップのオーディオ部分をAcousticaで開くことができました。

Acousticaでさまざまなオーディオ編集が可能ですが、今回はオーディオ解析をします。

メニューから[解析] → [キャプションを自動的に追加] を選択し、

言語で[Japanese] を選択し、[OK] をクリックする。

これでオーディオの解析が開始されます。

AcousticaのAIがオーディオを解析した結果、日本語のキャプションが完成しました。

解析結果は必ずしも完璧ではない為、間違っている場合は、自分でもキャプションの編集が行えます。

キャプション項目の日本語部分をクリックすることで、編集が可能です。

実際の音声を聞きながらの編集も行えますので便利です。

音声解析データを活用した「SubRipファイル(*.srt)」と「EDIUSマーカーリスト(v4)(*.xml)」の作成

キャプション編集が終わったので、エクスポートします。

[エクスポート] ボタンを押すと、

いくつかのファイル形式で出力が可能なことがわかります。

ここでは、[SubRipファイル(*.srt)] と[EDIUSマーカーリスト(v4)(*.xml)] の2つをエクスポートします。

エクスポートした「SubRipファイル(*.srt)」をEDIUSのビンに読み込み、解析したクリップの上位トラックに配置しました。

これでキャプションデータが表示されるようになります。

次は、「EDIUSマーカーリスト(v4)(*.xml)」をインポートします。

シーケンスマーカータブの上部にある[マーカーリストのインポート] ボタンを押し、先程エクスポートした[EDIUSマーカーリスト(v4)(*.xml)] を選びます。

コメント付きのシーケンスマーカーとしてインポートすることができました。

このコメントは編集することも可能です。

上が「SubRipファイル(*.srt)」のキャプションデータ

下が「EDIUSマーカーリスト(v4)(*.xml)」のコメントとなります。

キャプションデータ(*.srt)の編集

今度は、「SubRipファイル(*.srt)」のキャプションデータを編集したい場合のワークフローの説明です。

今回から、キャプションデータの編集を行えるようになりました。

「SubRipファイル(*.srt)」のキャプションデータをダブルクリックすると、

「EDIUS Subtitle Editor」が起動します。

ここで詳細なキャプションデータの編集を行います。

今回のワークフローでは、Acousticaでキャプション内容を編集しましたが、ここで編集を行うフローも可能です。

キャプションデータを活用したテロップデータの作成と「VisTitle Express for EDIUS」での編集

次は、このキャプションデータを活用し、テロップとして使用するワークフローを説明します。

「EDIUS Subtitle Editor」の上部にある[Export] アイコンをクリックすると、多くの項目が出てきますが、今回は[Export to FinalCutPro(X) XML] を選択します。

[Export to Path...] ボタンをクリックします。

エクスポートするフォルダを選択して、実行すると、このようにキャプションごとのテロップデータとそれらの配置情報を持った(.xml)ファイルができあがります。

次は、先程エクスポートした(.xml)ファイルを開くのですが、事前準備として、配置するためのビデオトラックを新規で1ライン追加しておきます。

そして、EDIUSのメニューから[ファイル] → [プロジェクトのインポート] → [FCP XML...] を選択。

先程エクスポートした(.xml)ファイルを選択し、開きます。

新しいシーケンスとして、キャプションごとのテロップデータが正しく配置されて展開されます。

このシーケンスをコピーして、先程追加したビデオトラックにコピーすると、

このようなタイムラインになります。

ビデオトラックとしては、

3V: テロップデータ
2V: キャプションデータ

となります。

3Vのテロップデータをダブルクリックすると、

「EDIUS Layout Editor」が起動します。

ここでもテロップ位置などの編集は行えますが、今回は、よりリッチなテロップ作成を行うために「VisTitle Express for EDIUS」に渡そうと思います。

下にある[T] のアイコンをクリックすると、

「VisTitle Express for EDIUS」でテロップデータを開くことができます。

ここでさまざまな装飾を行うことができます。

編集後、メニューから[File] → [Save] を行うと、

先程、「VisTitle Express for EDIUS」で行った編集内容が、テロップデータに反映されます。

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